マグネティック・ライティング

呼び込みにも使えるコピーテクニック

カレーの激戦区として名高い、神田神保町。
毎年カレーグランプリを開催していて、
各店舗しのぎを削りながら、
日々クオリティの高いカレーを提供しています。
 
そんな神保町から少し離れたJR神田駅周辺も、
カレーを売りにしている店舗が多数あります。
 
先日お昼どきに神田駅降りて、
商店街を歩いていたら・・・
 

「カレー屋です!」だからなんだよ!

 
「カレー屋です!よろしくお願いします!」
 
と大きな声で、
呼び込みをしている女性が立っていました。
 

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一瞬、
 
(カレー屋かぁ〜)
 
と思ったのですが、
次の瞬間アタマの中が「?」になってしまいました。
 
 
周りを見渡してみると、
残念ながらそのお店に入っていくお客さんは見当たらず、
足を止める人もいませんでした。
 
 
なぜお腹を空かせたサラリーマンやOLは、
そのお店をスルーしたのでしょうか?
 
 

その呼び込みは、お客のアタマの中に入っているか?

 
カレーは種類やテイストが多岐にわたります。
そのため、このお店がどんなカレーを提供しているのか、
さっぱり分かりませんでした。
 
お客さんは
お腹が満たせればなんでも良いわけではありません。
 
サラリーマンは
僅かなランチタイムに食事を通して
 
・仕事のことを忘れたい、
・空腹を満たして幸せを感じたい、
・リラックスしたい
・午後の英気を養いたい
 
などを無意識に抱いています。
 
 
このカレー屋さんは、
このようなお客さんのニーズを満たしてあげれば
入店待ちになってでも入りたいお店になるのではないでしょうか。
 
ですが、
 
「カレー屋です!よろしくお願いします!」
 
だけでは、
お客さんが自分の手に入れたい欲求を
手に入れることができるのかが分かりません。
 
 
例えば、
 
「当店は30時間じっくり煮込んだカレーを提供しています。
トロッとして口当たりが最高です!
 
厳選したスパイスをたくさん使っているので、
香りが豊かでコクがあり、食べたあとに幸せを感じるカレーです!」
 
「当店のカレーは、豊富なスパイスで疲労回復、
午後のお仕事へのエナジーチャージが期待できます。
 
店内はJazzが流れ、ゆっくりとした時間の流れを感じ、
短い時間でもリラックスしておくつろぎできます! 」
 
と呼び込みしていたらどうでしょうか?
 
 
一瞬でお客さんの頭の中に
”30時間じっくり煮込んだ香り豊かなカレー”
イメージすることができたのではないでしょうか?
 
そしてザワザワした店内で食べるのではなく、
ゆっくり静かに自分の時間を取れる空間
イメージできたのではないでしょうか?
 
 
顧客のアタマの中に入り、
お客さんが手に入れたい結果を刺激することが、
売上げアップにつながりますよ。
 
 
PS.
結局私は、別のお店でドライカレーランチをいただきました。
ルーも自分好みの味で、上に乗ったプルプルの卵との相性がバツグンでした!
 
 

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